断熱材の種類について 
   断熱材の種類は発泡系、繊維系、特殊シートや特殊塗料なんかも 
 最近出てきたようですが   
 要するに、どこに使うかによって決まるかと思います 
 どこに使うかとは、建物の部位によるものと 
 どこの地域で使うのかです   
 断熱材は基本的にメンテナンスが無理な部位に使用される割合が 
 高いと考えられるので、新築時と躯体の経年形状変化後の状態を 
 想定して、断熱材の種別選定をすべきと考えています   
 断熱材単体の性能はもちろんですが、躯体の形状変化に追従できる 
 機械的な性能を有するのかというのも選定に欠かせない要素と思います   
 発泡系は縮みます、サンプルをメーカーにもらって、一年くらい 
 自分で曝露試験してみると明らかです   
 たとえば、木造の建物の内断熱の場合に発泡系は新築時充填率は高いのですが 
 築後数年たつと、躯体は平衡含水率に達し壁厚は薄くなり、柱と柱の内々距離は 
 長くなります、壁厚方向はまだしも柱間内々距離の延長に、そもそも経年収縮するような 
 断熱材は、充填率の低下だけでなく断熱欠損になる可能性が高いと考えられます 
 そうすると壁と平行方向に伸縮する性能を有する断熱材が求められます   
 高性能グラスウールですがマグやパラマウントに柱間内々距離延長に追従する 
 断熱材が販売されています   
 設計者はよくよく考え、検証し、全方位的に考察し 
 縦横高さの3次元だけでなく、経年変化や気象を含めた時間軸 
 そして何よりも施主や利用者対する愛情軸をもって工法や材料選定すべきと 
 考えます   
 建築基準法の第1条に心構えが明記されていますよね。
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